第2章 Riunione~再会~
「…な」
「は?」
「俺を…怒らせるな」
「怒らせるな~?」
「怒んなきゃいいだけじゃん」
「何さっきから俯いてんのさ」
「あ、もしかして泣いてる?」
「ヤバいどうしよ~化け物を泣かしちゃった~」
「「「はっはっはっ!!」」」
アイツ等…寄って集ってあの子ばっかり意地悪しやがって。
知り合いどうこう関係なく…ただ許せなかった。
年下を苛めて何が面白いんだよ!
俺は止めようと公園に入ろうとした。
が、
「…怒らせるなって…
言ったよなぁあああああ!!?」
―――ガッシャァアアアンッ!!
「「「「……は…、」」」」
アイツ等の間を、ベンチが凄い勢いで通り抜けた。
正確には…平和島が"投げた"ベンチがアイツ等の間を凄い勢いで通り抜けた。
「…ひ、」
「「「うわぁああ!!」」」
さっきまで笑っていたアイツ等は恐怖に顔を染め違う出入り口から公園を走り去って行った。
俺はと言うと…特に何もなかった。
噂通り本当に凄い力を持ってるんだなって思っただけだった。
少年の"力"に関しては、な。