第2章 Riunione~再会~
次の日の放課後。
探してみようと思ったものの、何処に住んでるのかわかるワケねぇし、何の手掛かりもなしだ。
自販機でジュースを買ったあの時は途中まで帰路が一緒だったんだよな。
でも家の近くで暴れるワケねぇよな。
だから俺は家にランドセルを置くと、家と反対の方へと歩き出した。
静雄…うーん…同一人物なのかわかんねぇから今は平和島って言おうか。
平和島はどうしてケンカするんだろうか。
ケンカが好きなのか? 暴れたいのか?
それともただキレやすいだけなのか?
でもその度に自分の方が入院を繰り返すのに…。
「凄ぇマジで噂通りだ」
「やーい化け物!」
すぐそこにある公園の方から聞こえた声に俺は足を止めた。
噂…化け物…もしかしてと思った俺は公園の塀から中を覗き見た。
六年生なんだろうか?
俺より年上そうな男が四人と小さな少年が対峙していた。
あと引っこ抜かれて曲がった手すりみたいなのも地面に転がっていた。
「ねぇ平和島くん、どうして君はそんなに怖い力持ってるの~?」
「人間じゃあ有り得ないよね~?」
「それは化け物だからだよ~」
「あ~そっか~」
「あはははっ!!」
ワザと子供っぽく少年をからかっていた。
あの子が平和島か…俯いてるから顔は見えないけど、なんとなく似ているような気がする。