第1章 最後の手紙~The Last Letter~ 原田左之助
俺は耳を疑った。
…あいつが、事故…?
「…この先の総合病院に運ばれたらしいぜ…行ってきてやれよ。」
「…すまねぇ…。」
「いいってことよ、土方さん達には上手く言っといてやるからよ。」
頷き、俺は急いで車まで走る
夏野朔…俺がいる薄桜学園近くの島原女子高に通う高校三年。
周りには幼馴染みだけの関係だとは言っていたが、あいつとは恋人関係だ。
教師と生徒が付き合うことは本来許されない、だから隠してきた。
知っているのは新八だけだ。
とにかく俺は急いで車を走らせた。