第4章 さよなら、そしていつかまた 沖田総司
それから、非番の日は決まって茶屋で団子を食べながら話をするのが当たり前になってたね。
君が楽しそうに話をするのを聞いて、僕は君から目が離せなくなってた。
帰り際、気づいた時には後ろから君を抱きしめてた。
「おき…た、さん…?」
「…僕…君のことが好きだ。」
一瞬、間があって、
「あ…あの…わたしも…沖田さんのこと…お慕いしておりました…あの時、助けてくださった時から…ずっと///」
そう、言われて。柄にも無く嬉しくなって。
「…ありがとう…大好きだよ。」
「わたしも、です…沖田さんのこと、支えさせて下さいね…?」
「生意気だね…斬っちゃうよ?」
そんなこと、出来ないくせにって
笑顔で言われて。
僕はほんとに君、生意気だねって答えてから口付けをした。
そんな君が、今度は何?…さよなら?
「僕のこと、嫌いになった?」
「そんなんじゃないんです!…そうじゃ…ないんです…。」
「だったら、何で?」
自分でも、すごくトゲのある言い方をしたと思う。今の僕はそれぐらいムカついていたから。
「…今は…言えないです…。」
言えない、か…何それムカつく…。
「ふーん。分かった、じゃあね。もうここにも立ち入らないでね。」
そう、冷たく言い放ち、僕は彼女に背を向けた。
背後から聞こえてきたのは彼女のすすり泣く声だった。