第3章 先輩と後輩のちに…? 不知火匡
そんなある日の放課後、私は家の近くにあるコンビニに来ていた。
「えーっと…こんなもんでいっか。」
いくつか品物を買い、さっきまで涼しかった店内を出るとむっとするような外気に触れる。
あっつー…放課後でもやっぱ暑いなぁ…。
急に、男の人が声をかけてきた。
「へい、かーのじょ♪俺らと遊ばねー?」
「…はい?」
数人の男の人がニヤニヤしながら話しかけてきた。服装を見るからにこの人達も学生みたい。
「俺ら暇してんだよねー、そのへんでお茶でもどう?」
「ご、ごめんなさい、私帰らなきゃいけないので…。」
通り過ぎようとしたとき
「良いじゃん、固いこと言わずにさー♪」
腕を掴まれ、逃げられなくなってしまった。
「や…は、離して!」
「オイオイ、そいつ嫌がってンじゃねぇかよ。」
…え、この声…。