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薄桜鬼 短編集

第2章 紫瞳の貴方 土方歳三


……大丈夫だなんてほざいてごめんなさい、誰か助けて…。

開始して、最初こそはスムーズだったものの、三枚目から全く解けない…教科書見ても分からない…。
気づけば夕日は傾き、夜になろうとしていた
と、そこへ

「…っと、なんだまだ残ってたのか…中々来ねぇから放棄して帰っちまったかと思ったぜ。」

「そ、そんなことしませんよ!」

「くくっ…(笑)冗談だよ、お前がんな事するやつだなんて、誰も思っちゃいねぇよ。」

うわぁ、土方先生笑ってる…

「ん?どうした。」

「い、いえ別に!」

「そうか…で、どこが分かんねぇんだ?」

「あ…えっと、三枚目から…教科書見てもさっぱりで…。」

「あぁ、これはな…。」

そう言って、ヒントを与えてくれた。
先生の教え方はすごくわかり易くて丁寧で…

「で…出来たぁ!」

なんとかプリントを終えることが出来た。

「よし、上出来だ。さて…すっかり暗くなっちまったな…お前んち近いのか?」

「え?えと、ここの近くのマンションですけど…。」

どうしてそんなこと聞くんだろ?

「送ってやる、準備してくるから外で待ってろ。」

そう言って職員室へ向かった先生。

「…えっ…えぇぇぇ!?やばいって、まさか過ぎ…///」

どうしよ…ドキドキする…
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