ときめきメモリアルGirl's Side【佐伯瑛】裏
第1章 夢の隣に
でも、おまえが痛くないようにって、ゆっくりと指を進める。
僅かに見える苦しげな表情に申し訳ない気持ちになりながらも、それと同時にその表情に煽られる。
次第に俺を誘うかのように蠢く内壁に、奥へと指が誘われる。
二本、三本と指を増やすと、甘い声が漏れてくる。
「…んっ、あっ…あんっ、やっ。瑛…くん、ダメっ」
切ない声と切ない表情。
ダメなのは俺の方だ。
そんな顔見せられたんじゃ、もう我慢の限界だ。
慌てて服を脱ぎ、おまえをギュッと抱きしめる。
「…てっ、瑛くん、…怖い」
秘部に自身を宛がうと、怯えた顔で腰を引く。
そんなおまえが逃げないようにと、細い腰をしっかりと押さえる。
「大丈夫、怖くないから。なるべく…優しくするから、な?」
「うん」
潤んだ瞳で頷かれると、言ってる側から自信がなくなる。
だから言ったろ?
あんまり可愛いと加減出来なくなるってさ。
しっかりと抱いたおまえに腰を進める。
きつく閉じた目蓋にキスをして、赤く染まる頬にもキス。
苦しい声を漏らす唇にも何度もキスをした。
そして一気におまえを貫くと、痛かったのか俺の背中に爪を立てる。
その痛みに実感した。
あぁ、おまえと繋がったんだって。
おまえの様子を窺いながら、ゆっくりと動く。