ときめきメモリアルGirl's Side【佐伯瑛】裏
第1章 夢の隣に
早く痛みが和らぐように。
「、もっと…しっかり掴まって」
おまえを放したくないから。
ずっと離れないように。
「…うん。好きだよ、瑛くん」
「あぁ、俺も。好きだよ、」
幸せそうに笑って見せて、ぎゅっと俺に抱きついたおまえが、愛おしくて堪らない。
どんな言葉なら、この気持ち伝えられるんだろう?
きっと言葉じゃ足りないから、人はこうして触れ合うのかも知れない。
足りない想いを届ける為に。
怖いくらいの熱と満ち足りた想いを感じながら、律動を速める。
「…ヤバイ、俺…もう」
「…わっ、私も…ダメっ」
更にきつくおまえが俺に抱きつくと、内壁がギュッと俺を締め上げる。
イキそうになって慌てて自身を抜いて、熱い熱を吐き出した。
「おや、瑛。今日はさんはどうしたんだ?」
「えっ?あっ…あの、そう、なんかさ、急に気分が悪くなったらしくて。今俺の部屋で休んでる」
予定通り開店時間には間に合った。
ただ予定と違った事は、おまえが戦力にならなくなったって事。
加減しよう…ってずっと頭でそう言い聞かせてたのに。
結局おまえは動けなくなり、俺のベッドで休んでる。
じいちゃんが戻る前に急いで一人で店を開けた。