第2章 ナオ side
『・・・』
『別れよう
…ナオが嫌いになったから別れる
んじゃないってことだけは
分かって欲しい
……こんなこと言ったら
また余計な気もたせちゃう
かも知れないけど、オレ
自分の気持ちにはウソつけないから』
『ハッキリ振ってくれて
ありがとう
…じゃあ元気でね
体に気を付けてね』
私の最大限の強がり
あれ以上電話してたら
ケイスケに『帰って来て』
って言ってた
それ言ったら
ケイスケは帰って来てくれそうな
気がした
ケイスケは優しすぎるから
きっと、私に上京の話してくれた時
私が泣いてたら上京しなかった
と思う
でも、そしたら
ケイスケの夢はどぅなるの?
自分で“ここまで”って決めて
諦めるならいいけど、
他人から終止符落とされたら
納得できない
私も
そんなケイスケ見たくない