第2章 【銀魂】偽りの華
そう、私と総悟は恋人同士だった。
私が真選組に落し物を届けたのが始まり。
「今どき100円届けるためにわざわざ真選組まで来る人いねーですぜィ」
そこで対応したのが総悟だった。
「…だって…自分のものにするのもなんだか忍びないし…かといって放っておけないし…」
「あんた…変わってますねィ」
そう言って沖田は柔らかく笑った。
それから、たびたび真選組に遊びに行くようになった。
「これ…プリン作ったからみなさんでどうぞ」
「いやー、いつも悪いねー棗さん!」
近藤が大きな声で言う。
「近藤さん…これは棗が俺のために作ったもんでさァ。近藤さんの分はないですぜィ」
「ちょっ、総悟!近藤さんも食べてくださいね」
そうして、私は真選組の人たちとも仲良くなった。
もちろん十四郎さんとも…