第2章 【銀魂】偽りの華
「十四郎さん…?」
「悪い…もう我慢できねぇ」
そう言うと、棗を横抱きにして部屋の奥へと進んでいった。
棗をベッドにそっと下ろすと、土方は棗の着物を乱しはじめた。
ひやりとした指先の感触が肌に伝わる。
「…っ…やっ」
土方の舌が棗の首筋を這う。
そして胸の膨らみに手を伸ばした。
「…ぁ…んっ…だめっ…!」
「…好きだ…棗…」
そのとき、玄関の呼び鈴が鳴った。
ピンポーン
「…誰?」
棗は急いで土方の下から出ると、乱れた着物を直しながら玄関を開けた。
「…っ…総悟…!」
なぜ、この人の名前を知っているのか
なぜ、こんなにも…
泣きそうになるのか
頭がズキズキと痛む。
「あっ…」
ダメ…思い出してしまう…
この人は私の…
「大切な…恋人…?」