第1章 【黒子のバスケ】夏色花火
* * *
「なんか…悪化してる…?」
部活中、リコはこっそりと呟いた。
棗に黒子の事を頼んだのに、何故か棗まで調子が悪くなっている。
(どうしようかしらねー…)
そしてリコはある事を思いついた。
「みんなー、集合して!」
リコの声に、部員がわらわらと集まった。
みんなが集まったことを確認すると、リコははっきりとこう告げた。
「みんなでお祭りに行くわよ!」
その言葉に、部員達は喜びの声を上げた。
「珍しいね、監督がそんなこと言い出すなんて」
そう言ってリコに近づいて来たのは、伊月だった。