第1章 【黒子のバスケ】夏色花火
「なんだか、最近黒子くん調子悪くない?」
棗がマネージャーの仕事にも慣れて来た頃、リコにこんな相談をされた。
「そうですね…まあ、ミスが増えている気もします」
棗が頷くと、リコは真剣な顔で棗に詰め寄った。
「それで棗ちゃんには、遠回しに黒子くんに聞いて欲しいのよ」
「調子が悪い理由…ですか?」
リコは首を縦に振って頷いた。
「分かりました。それとなく聞いてみます」
それを聞くと、リコはホッと息をついた。
「ありがとう。それじゃあ、頼むわね!」
リコに頼まれた棗は、部室でちょうど黒子と出くわした。