第1章 【黒子のバスケ】夏色花火
* * *
「という訳で、今日からマネージャーの棗ちゃんよ!」
「棗です。よろしくお願いします」
棗は深々と頭を下げた。
結局棗はリコの説得に折れて、めでたくバスケ部のマネージャーとなった。
「やっぱマネージャーがいると、華があっていいな」
日向は棗の頭をポンッと撫でた。
「日向くん…?華ならここにもいるんだけど…?」
リコがそう言うと、日向は一瞬ギクリと固まった。
「や…監督が華にならないとかそういう事を言ってる訳では…」
「今言っただろぉぉぉぉ⁉︎」
リコと日向の様子に、棗は思わず笑いをこぼした。