• テキストサイズ

Hello,Good bye【岩泉一】

第4章 はじめてのデート




鏡の前に立ち、身だしなみを整える……なんてことはしない

クローゼットから適当に服を引っ張り出す
私服と言ってもそんなに持っていない
及川と違って俺はファッションとか興味ないから、いつも適当に買ってしまう

黒のパンツに白のトリッキーロンTを着る
シンプルすぎるかとも思ったが、気合入れすぎてもだめな気もする
それに、Simple is the bestってよく言うし、大丈夫だろ

カバンを肩から下げ、家を出た

昨日の夜、にデートをしようと言われた
その誘いを受け入れ、俺は待ち合わせの場所に向かう

待ち合わせ場所に着き、時計を見る
時間は10時50分
11時に待ち合わせだから、ちょうどいい時間だ
スマホをいじりながら、が来るのを待つ

5分くらい待っただろうか
らしき人物が走ってくるのが見えた

『ごめんね、遅れちゃった』
「遅れてねえよ。大丈夫だ」

少し乱れた息を整えるの姿は、なんかかわいかった
いつも制服姿しかみていないからだろう
彼女の私服はとても新鮮で、雰囲気も違った
女って服ひとつでこんなに変わるもんなのか?

平常を保つのが大変だったが、どうやらばれていないらしい
安堵の息を小さくこぼした

/ 167ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp