第2章 お試し期間
ぎゅっとの小さな体を抱きしめる
彼女もまた、俺の背に手を回し抱きしめる
柔らかい女の体と匂いに、脳が麻痺をした
二つの鼓動が重なって、2人ともかなり心臓がうるさくて
お互いに笑って見つめ合った
見つめ合うと、お互いの気持ちがぶつかって、気恥ずかしくなって
でも、嬉しくて
ゆっくり目をつむる
俺も目をつむり、唇を落とした
本日2回目のキス
さっきキスしたときより、熱くてとろけそうだった
『へへ、嬉しい』
目じりに涙をためながらも彼女は笑った
その日、俺たちは手を繋いで帰った
3週間ぶりだった
あの時よりも、繋がっている感覚が強かった
好きだって思いがあふれている
居心地のいいの隣
ずっと傍にいたいと思えた人
口元がにやけた
「じゃあ、。また明日」
名前で読んでみれば、その思いは一層強くなった
は目を見開いた後、嬉しそうにしていて
おおきく頷いた
『またね、一くん』
心臓がきゅっと締まった