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Hello,Good bye【岩泉一】

第19章 いじめ




そのあとが教室に来たが、やはり元気がない
当たり前だ
ここ最近、ずっと悪口と無視をされ続けていて
挙句にこのこら画像だ

精神的に来ないわけがない

どうして俺は、何もしなかったのだろう
あいつが苦しんでいたことは知っていたはずだ
「言い過ぎだ、もうやめようぜ」
そう言っていれば、もしかしたらこんなことにならなかったかもしれない

俺は、机の前で本を読んでいるに声をかけた

「はよ」
『おはよう、花巻君』

無理して笑った顔
そんな顔、しないでほしい
でも、そうさせたのは俺だ

「ビッチ」

どこかで聞こえた声
ぐるり、と教室を見渡す
誰が言ったのかなんてわからない

「気にするな、」
『……うん』

どうにかしてやりたい
やはり、担任に話すべきだろうか
その考えを読み取ったのかは知らないが、は小さな声で言った

『誰にも言わないで。お願い』

その声が震えていたのに気が付いた
今にも泣きそうな顔

なんでそんなこと言うんだよ
なんで言っちゃいけないんだよ

なんでいじめられてる奴は、相談しないんだ?
苦しいんだろ、つらいんだろ?
だったら相談ぐらいしろよっ!!

根も葉もない噂を立てられて、ビッチ扱いされて
毎日悪口と無視を耐え続けて
AV女優のコラまでさせられて

我慢の限界なんて、とうの昔に吹っ切れた

俺は、HRをサボって、を連れて、人の来ない場所に向かった

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