第2章 35円と100万ドル
少女のあまりにも失礼な言動に、初対面にもかかわらず、声を大にしてツッコミんでしまった。
そして目の前の、失礼な少女を観察する。
本来なら、僕のジロジロ見る事も失礼なことなのだが、思わず見入ってしまうのだから仕方が無い。
それぐらい美少女であったし、何より格好が奇抜であった。
中学生ぐらいの歳に見えるが、格好は大正浪漫溢れる女学生さん風の和装である。
こんな格好、大学の卒業式や、成人式とかでしか見ないぞ……
サクラ大戦のヒロインみたいだ。
目はエメラルドのような透き通った緑、髪の色も、普通はありえないような緑がかった色合いでセミロング、外人さんだろうか?
そして不釣合いな某「スカウター」風の片メガネ。