第2章 転校
「おっはよ~」
ダダダダッ。スカッ。どっすーん。
「こいつバカだ・・・。」
「バカって・・・。雅ひどーい!」
まずこいつは帝。認めたくないけどあたしの兄。
高3で世界NO2の族「月光」の総長をしてる。
族のときは超威圧感があって、ほぼ無表情。
なぜがあたしとの態度が違う。あっシスコンだからか!
頭はそれなりにいい。でもシスコンだからバカっぽく見える。
お父さんみたいにイケメンだから、黙ってたらかっこいい。
で、今何が起こったのかというと・・・。
まずあたしがリビングに入った瞬間、何かの塊が猛スピードであたしのほうに向かってきた。
だから反射的によけた。族で癖になってるし。
そして、壁に衝突したその塊。
その塊はよく見ると・・・帝だった!
まあそんな感じ。