第2章 転校
後ろを見てみても誰もいない。
そういえば__かくれんぼ得意だったっけ。
まあ、
「あたしにはかなわないけどね、お父さん」
カーテンの影をのぞきながら言う。
やっぱりね。そこには焦った顔をしたお父さんがいた。
「お、おはよー雅・・!」
「うん、おはよお父さん?で、なんでこんなところに隠れてんのかと高校のこと説明できるよね?(黒笑)」
「えーとぉ・・・なんでだろ?」
え、マジこいつふざけてんの。
てか高校のこと絶対あたしに怒られたくないから、帝に言わしてるよね。
てか隠れるとか大人げない。はぁなんでこんな兄と父がいるんだろ・・・。
「とぼけんなよ、くそじじい」
お父さんの耳元で低い小さい声でそう言った。
「はいー!すみませんでした!高校は雅さまも知ってる人が理事長をしていて、それで・・・。」
最初からそう言えばいいのに。ばかだなぁ。
「はいはい・・・。」
「ゆるしてくれる?」
ゆるしてもいいけどな・・・。あっそうだいいこと思いついた!!
「どうしようかな」
「お願いします!!なんでもするから!!」
「ゆるすよ。でも言ったね?」
「え?何を?」