第2章 転校
「で、何の用?」
特に用もないのに帝が早く起きるなんて珍しい。
「雅に会いたかっただけやし~!」
なんて言われたら絶対ぶっ飛ばす。
「特には?雅に会いたかっただけやし~!」
は?マジでこいつさっきあたしが思ってたこと言いやがった!!
よしぶっ飛ばしてやろうと腕をグルングルンまわしながら、
帝、いやもうこいつに名前なんていらない。
こいつをにらみつけた。
するとこいつは、
「違う!違う!冗談!冗談!」
びびりながら答えた。
まああたしのほうが強いから。世界NO1だし。
「早く言って」
「はいっ!えっとまず雅に今日から桐杜高校に通ってもらうことにする。俺といっしょだぞ!えっと制服はそこの段ボールの中ね。で、授業はほとんどだれも受けてないみたい。だけどあるみたいだね。まあ雅は受けなくていいけど。年に3回のテストでいい点取ったら、普通に進学できるからさ~。」
「は?」
うん、意味不明
もう一回言おう。
「は?」