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夢楽and竜舞
第1章 プロローグ
女は狼に近づいて行った。
狼は力なく女を見る。狼の目は真っ黒に染まっている。
でもその奥に光が見える。
女は狼に言った。
「あんたには仲間はいないのか」
「仲間はいるけど迷惑かけたくない。」
「仲間とは頼るものだ。つらい時は遠慮せず仲間に頼れ」
女には何か納得させる力があった。
「あぁ」
「じゃあな」
「また、いつか会えるか」
「あいたかったらさがしてあたしを見つけな」
月の光で見えた女の顔。
服は黒だったが、微かに笑った女の顔は美しく、狼いや少年は女の顔に見とれていた。
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