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灰色の人間

第9章 『家族』





トントン




「入って大丈夫だよ」



ガチャ




「話終わりましたか?」


「今終わったところだよ。」



私はそれを聞き、部屋の中へと入った。



「じゃあトーカちゃん借りていいですか?」

「は?何で私が?」

「ここでは無理かい?」

「できますけど部屋を移動したら不都合ですか?」

「ヒナミちゃんが不安そうだかね」




私とマスターはトーカちゃんを軽くあしらって話していた。
そして、私はマスターが言いたいことを理解して部屋を移動するのをやめた。


ヒナミちゃんのお母さんとお父さんはCCG…人間に殺された。だから今、人間である私とトーカちゃんが2人切りになるのはヒナミちゃんの不安を掻き立てることに繋がるのだろう。



私はトーカちゃんに向き直った。



「トーカちゃん。怪我してるとこ見せて?治すから」

「は?んなのねぇよ」


「…はぁ。なんで2人とも分かる嘘つくのかなぁ?」
(トーカちゃんに関しては紅蓮が腹貫かれてるとこ見てるからバレバレなのに)





ため息を着きつつ トーカちゃんを見た。
そしてぐいっと服をめくった。
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