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灰色の人間

第9章 『家族』






カランコロン…





扉にcloosの文字があったが気にせず中へと入った。




「無事だったようだね。とりあえず中へお入り」




マスターに言われ私たちは奥のスタッフの部屋へと入った。





「まずは、金木君と陽菜ちゃんにはお礼を言わせて貰うよ。ありがとう」

「私は何もしてないですよ」
(どっちかというとCCGの人を助けた節がある)

「僕もですよ!」

「いや、人間が喰種を助けた。この事実だけでも私は大きな進歩だと思うんだよ。」

「…私からすれば当たり前のことだから別にお礼は無くてよかったんですよ。それに、喰種が人間を襲っている場面に出くわせば私は間違いなく人間を逃がします。」



「それでもだよ。」






そこまで言われて私はお礼の言葉を受け取ることにした。

すると部屋の中にトーカちゃんとヒナミちゃんが入ってきた。











「2人とも無事でよかったよ。」



入ってきた2人にマスターがそう声をかけた。



その言葉に2人は目を伏せて軽く会釈をしたり目をそらしたりしていた。


私は2人が入ってきたタイミングで金木の腕を引っ張って隣の部屋へと強制連行した。


2人もマスターと話さないといけないことがあるはずだ。



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