第9章 『家族』
次の日、大学に行くと金木は大分遅れてやって来たと思ったら授業が終わるやいなやさっさと帰って行った。
そんな金木を見て 何かやることを見つけれたんだな と思い何も聞かずにそのままにしておいた。
まあ、何かあれば言ってくれると思うしね。
私は久々に特に何もすることのない日だなと思いスーパーに買い出しに行った後、1人で河川敷を歩いていた。
「うわぁ、久々にここに来たな…。あの後以来ここは避けてたからなぁ」
そう言いながら少し遠くから眺めていたのは私が無意識のうちに喰種を殺した橋。しかも真戸さんを助けたっていうオマケ付きの。
私はこの時は何故かその橋に近づきたいと思った。
その思いのままに私はゆっくりと足を進めた。
橋の下がうっすら見えて来たらへんで私はあることに気づいた。
「ん? 誰か倒れてる!?」
(この橋呪われてるかもだな)
私は駆け足で橋の下に降りて行った。
そこには呻きながら蹲っている男の人がいた。