第9章 『家族』
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その頃、金木とトーカちゃんは地下で特訓をしている。
「ぐはっ!!」
「早く立てよ、死ぬよ」
と言いつつ回し蹴りを繰り出し金木の脇腹にクリーンヒットさせた。
2人が特訓してるのには理由がある。
安部が仕事に行って家を留守にしていた間にあんてぃくにあるお客がやって来た。その人達は喰種の親子。
名前は母親が笛口リョーコ、娘が笛口ヒナミだ。
この親子はあんてぃくから肉をもらって生計を立てているようでこの日も貰いに来たようだがそれだけではなかった。
この親子は喰種捜査官に追われていた。
特に母親の方は身元が暴露ていた。
そしてついに捜査官に母親は殺されてしまった。
トーカちゃんはヒナミの母親が殺されたことに怒り、復讐をするために捜査官を殺すことを決意した。
金木も殺すまではできないが、何か自分に出来ることはないかと考えた。そこで思いついたのが赫子の使い方を教えてもらうことだった。このままではなんの力にもなれないと考えたからだ。
ここで冒頭の特訓に辿り着くということだ。
特訓の成果もあり金木はどうにか自力で赫子を出せるようになった。