第4章 『正体』
「あ、それとね〜
これぐらいの傷なら直ぐに治せるからね〜!」
私は上着の内ポケットから1枚のお札を取り出し、傷にかざして呪文を唱えた。
すると、みるみる傷口が塞がっていった。
「よし!これでもう何も心配いらないよ!」
「…陽菜ちゃんは一体何者?」
「あー、うん。そうなるよね、こんな力を見たらw
他の人達も気になってるみたいだね?
これは私、ちゃんと自己紹介しなきゃだね」
私はマスターとトーカちゃんを見てそう言った。
「そうしてもらえると有難いよ」
「ですよねw」と笑いながら自己紹介に入ろうとした時だ。
私はある気配を感じ取った。
「これは…。マスター、悪いですが私の紹介は後回しにします。
新手のお客さんが来ました。
店をぐちゃぐちゃにしたら悪いので皆を巻き込んじゃうけど結界張ります。
全員私が守るんでご心配なく!」
(血の処理忘れてたせいだな、コレ)