第3章 『目撃』
私は近くにあったコンビニでみんなに言われた物を買ったが・・・
先輩の家には向かわなかった。
「・・・」
スタスタスタ…
ずっと無表情に黙々と歩いた。
行き着いた先は人通りの全く無い路地裏だった。
「ここかな…気配がするのは」
私は路地の中をそっと覗いた。
そこで私の目に映ったものは、
血塗れの状態で背から赤いモノを出して西尾先輩を貫いている金木だった。
貫かれている西尾先輩は「死ぬ!死ぬ!」と連呼している。
そして、2人の奥には倒れている永近が見えた。
そんな様子を私はじっと見ていた。
逃げることもせずに、ただ静かに…