第8章 再会
アリババside
そう。俺たちは今日、シンドバッドさんから大切な話があるから朝食の後に俺のもとへ来てくれと、呼ばれていたのだった。
アリ 「大切な話って…。なんだろな」
アラ 「うん、気になるね」
おそらく、内容は煌帝国のことだろう。
会談は…うまくいったのか?でも、それだけの話じゃないはず。
それなら・・・
ミグ 『アリババ達はわかるとして、なんで俺まで呼ばれんだろうな。』
ミグラが呼ばれるはずないのだ。
この国にミグラが来たのは偶然。ここに今いるのも。
なら、なぜ?
もしかして、会談で何かあったのだろうか。ここに今暮らしているミグラにも関係するようなことが。
ミグ 『ま、あとになればわかることだし今はいいよ』
サラッと言いやがる、こいつ。でも、その通りなんだ。
アリ 「…。その通りだな!よし、今は腹ごしらえだ!!」
モル 「話の後はいつも通り、修業もありますしね。」
後になればちゃんとわかる、
そう思って俺は残りの朝食を口に入れた。
そんな彼を見るひとりの心配げな目線。
サリ (兄さん…。)