• テキストサイズ

君の為に詠う

第5章 昔話


でも、そんな少女に変化が起きた。


とある少年が王宮に来たのさ。


理由なんて知らない。


けれど、その少年を見たときに少女は何かを感じた。

その「何か」はわからないけど。



そこからだった。


少女の瞳が輝きだした。







少女は願った

初めてだったのかもしれない。
少女が父親に何かを頼むのは


「あの少年と話がしたい」



ただそれだけの願いだった。




けれど父はそれを許しはしなかった。


何度もお願いした


それでも答えは変わらなかった




少女はあきらめた









きっと「運命」だったんだろうね

少女はその少年とばったり出くわした。


最初はそりゃあ驚いたさ



少女は使用人と王である父にしかあったことがなかったから。


ましてや初めて年の近い人に会ったんだ

何を話せばいいかなんて考えたこともなかった









少年   「ん?おまえ…誰だ?」
/ 82ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp