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君の為に詠う

第3章 目覚めると…。


モルジアナside


あの日から数日が過ぎました。


あの人を宮殿の前で見つけてから…。



あれから一度も目を覚まさないあの人のことをアリババさんはとても心配されています。


きっと、このまま目を覚まさないことが怖いのだと思います。




モル   「大丈夫でしょうか…?」


私は廊下から見える空を一人で眺めていました。





アリ   「モルジアナ!!」


モル   「アリババさん…?」



私の名前を呼んだアリババさんの表情は嬉々としていて、
きっと何かあったのだろうと考えられました。


モル   「どうされたのですか?」


アリ   「アイツが…!目を覚ましたらしいぜ!!」


モル   「!」



良かった…。私は自分でも驚くぐらいの安心感を覚えていました。



モル    (会話もしたことがないに…?どうしてこんなにも不安な気持ちから解放されたような気持ちになるのでしょうか?)


疑問を抱きながらも、アラジンも呼んで、3人で医務室に行くことにしました。
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