• テキストサイズ

宗次郎さんのそばに

第1章 第一章


「お嬢さん、お名前はなんと言うのです?」
少年が前を見たまま後ろの私に質問した。


「時音……明治 時音」


「明治 時音さんですか……」


「あなたの名前は……?」


「僕は瀬田宗次郎」


「宗次郎さん……」


「本来ならさっきの通り魔の方を誘いたいですけど……時音さんを見た時からなんだか放っておけなくなってしまって」


「え……?」


「身寄りが無いなら僕の所に来ませんか。志々雄さんの所に。あなたの剣術、少し拝見させてください」
宗次郎さんが私を見て微笑んだ。


「それよりまずは時音さんのご両親を弔いましょう」


「はい……」

/ 23ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp