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吸血鬼さんと禁断の恋
第2章 救いの手
「トーマさま...何か気配を感じるのですが...」
「うん、僕も感じた...きっとまた死者の都に人間が来たんだろうね」
そういったトーマは漆黒のコートを身につけ帽子を被った。
「ミハエル...様子、見に行こう...」
「わかりました。」
ミハエルと呼ばれた青年は一瞬のうちに黒猫に変わってしまった。
そしてトーマは音もなく扉を開け、都へと向かった。
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