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吸血鬼さんと禁断の恋

第5章 因縁


私は部屋で考えていた。
さっきトーマに言われたこと。
ミハエルがどんなことを思っているのか…
「分からないな」
ため息をついて、ベッドに腰かける。
と、ノック音が響く。
「はい」
キィと音をたてて開いた扉の前には
笑顔のミハエルが立っていた。
「真理さん。素敵なことをしませんか?」
何かやろうとしている。
直感だった。このままでは危ない、そうも思った。
「ごめんなさい、今はちょっと…」
「じゃあいいです…」
私に近寄り、ニヤリと笑った。
「あなたは邪魔なんですよ、ここで死んでください」
隠し持っていたであろうナイフが私に向かって降りかざされる。
思わず目を塞ぐ。
とても時間が長く感じた。
ナイフは私の腕に刺さった。
「あ…外してしまいました…すぐに楽にしてあげますから」
私の胸に突き刺そうとナイフが近づく。
「っ…ぐわっ…」
が、ミハエルが突然苦しみだし、私の目の前で倒れた。
「やっぱりね、ミハエル」
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