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吸血鬼さんと禁断の恋
第5章 因縁
「もういいよ、目を開けて」
目を開ける。さっきの部屋だ。
「その人を連れてどこにいってたんですか、トーマさま」
扉の前にミハエルが立っていた。
「少し話を…ミハエルこそ、どうして中にいるんだい?」
「やけに静かで変だったので」
それだけいってミハエルは出ていった。
「はぁ…やっぱりか……」
ため息まじりに言った。
「これから僕は出かけるけど、
ミハエルを怒らせないように…。
留守をたのむよ…」
トーマは部屋を出ていった。
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