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ときめきメモリアルGirl's Side【佐伯瑛】

第2章 未来の1ページ


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あぁ、もう。
その胸は俺のものだぞ。
赤ん坊の分際で俺の夏海に…。

可笑しいって判ってるよ、俺だって。
相手は子供なんだから。
ましてや自分の意思で何かを出来ないくらい幼い赤ん坊。
それでも…なんだかヤキモチみたいな気持ちが湧いちゃう俺は、心が狭い男なのか?

「なぁ、ちょっと状況を説明してくれなきゃさ、俺全く理解出来てないんだけど…」

「えっ?お母さんから聞いてないの?」

だからさっきから何なんだよ?
おばさんには会ったけど、よろしくね…とか行って楽しげに出かけて行ったぞ。
何の説明も受けてないから。

そう、夏海の家についていきなり、玄関でおばさんに遭遇。
何度も会ってる彼女は、俺にも結構優しくしてくれて。
娘の彼氏に対してって、どこの母親もあんな感じなのか?
こうして家を訪ねる度に、気さくに話しかけてくれたり。
でも…確かに今日はちょっと変だった。
いつも話し好きなおばさんが、あっさりと俺を解放したし、何かさ、逃げるみたいに玄関出てった雰囲気も気に掛かる。

「後はよろしく…とか何とか行って出かけてったぞ」

「多分そのよろしくはさ、私じゃなく陸の事じゃないかと思うんだよね」

やれやれって感じのお前。
お前の話によると、おばさんは凄く天真爛漫な感じの人らしい。
けどさ、その天真爛漫さ、確実にお前に遺伝してるぞ。
お前は気付いてないみたいだけど…。

「陸ってさ、この子だろ?よろしくって…まさか俺たちが面倒見るとかそんなんじゃないよな?…ないないない、そんな無茶な事いくらおばさんだって頼まないだろ?」
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