第13章 Class8.三宅君の秘密の計画( ̄b ̄)の巻
テスト一日目が終了し、机に突っ伏して落ち込んでいる健。
「ダメだ。全然できなかった。」
「だから言ったじゃん。一日でできるもんじゃないって。」
その様子をきょうこはそっと見つめている。
「あ、そうだ!今年はどうする?クリスマスパーティー。」
きょうこがももこに聞く。
「今年はお互い彼氏いるんだし、別々でいいじゃん。」
「何言ってんの?毎年一緒って約束じゃん!」
「いや、でもさ…」
「そうだよ!剛一人ぼっちになっちゃって可哀想だろう!」
「え?ケンケンも一緒なの?」
「皆でやるんだよ、クリスマスパーティー!」
「そうなの?」
「うん。大勢のほうが楽しいし。だからももちもセンパイ誘っていいよ!」
「でも…」
ーやっぱり初めてのクリスマスは二人きりで過ごしたかったー
「場所どうする?やっぱカラオケとかかな?」
「見つかったらヤバくない?」
「誰かのうちは?」
「うちは無理!こんな人数入れてくれないし。」
「爽やか副会長の家は?」
「そうだよ!センパイ一人暮らしでしょ?」
「そうだけど、でも申し訳ないよ。」
「聞くだけ聞いてみて。お願い!」
「う~ん。わかったよ~。でも期待しないでよ?」
「ありがとう!」
「じゃ、よろしく!」
そして解散した後校舎を後にしながらきょうこが健に呟いた。
「あたしだって、ホントは健チャンと二人がいいんだよ。」
それを聞いた健はにっこり笑ってきょうこに囁く。
「途中二人で抜け出しちゃおうよ。」
「うんっ!」
珍しく素直なきょうこだった。