第13章 Class8.三宅君の秘密の計画( ̄b ̄)の巻
「ももち!何か健チャンに余計なこと言ったでしょ!」
教室に戻ったきょうこが怒りながらももこの元へ歩いて来る。
「何が?」
「温泉旅行!」
「温泉?何それ?」
ももこはしらばっくれた。
「誘われたの?」
話を聞いていたさやかがきょうこに聞く。
「うん。」
「いいじゃん!行ってきなよ~!」
「でも…」
「イヤなの?」
「そうじゃなくて…密室で2人きりなんて…」
「ケンケン不安がってたよ。きょうこ自分のこと本当に好きなんだろうかって。」
「やっぱ相談されてんじゃん。」
「行ってあげなよ。」
「だって……あたし自分の体に自信ない…」
「なんだ。そんなこと?」
「さやちゃんは大人の付き合いしてるからくだらなく思えるかもしれないけど、あたし初めてなんだよ。」
「わかるわかる。」
「ももちは先輩とイチャイチャしてんじゃん。」
「でも……」
「もしかしてももちゃんもまだなの?」
ももこが恥ずかしそうに頷く。
「やっぱ怖いよ。」
「ねぇねぇさやか。やっぱ痛かった?初めての時って。」
「そりゃあね~。でも、目の前にいるのが好きな人だから、そんなの平気だよ。愛する人と一つになるのって、凄く幸せ。」
さやかのそんな言葉を聞いても、ももこときょうこは不安でたまらなかった。