第12章 オマケページももこ篇 初恋
あたしは何故だか急にセンパイの顔が見たくなった。
一番愛しいのはセンパイだって、改めて実感したら急に。
ーセンパイに逢いたいー
気づくとあたしは学校へ引き返す道を走っていた。
校門に着くとセンパイが生徒会役員の人達と校舎から出てきたところ。
「センパイ!」
あたしはセンパイの元に駆け寄った。
「ももちゃん!どうし…」
人目も気にせずセンパイにギュッと抱きつく。
「えっ?ももちゃん!?何かあった!?痴漢にでも襲われた!?」
「急にセンパイに逢いたくなって。」
「さっきバイバイしたばっかだよ?」
「ダメ?」
あたしは顔を上げてセンパイに聞く。
「ダメじゃない!ぜんっぜんダメじゃない!」
顔を真っ赤にして言うセンパイ。
「あ~なんかアッチ~!」
書記の1年がからかう。
「アンタバカじゃない!?場所わきまえなさいよ!行きましょ会長!」
エリカも呆れてる。
でもそんなのどうでもいい。
センパイは優しく髪を撫でてくれた。
「センパイ、だいすき。」
センパイの胸に顔を埋めて呟いた。
また、学校中の噂になっちゃうね。