第11章 Class7.V-1GP No.1男は愛する者を警護せよの巻
「何やってんの?」
「准様!」
振り返ると准一が立っていた。顔は冷静だが相当怒っている。
「もう准くん!このコエリカ達に囲まれてイジメられてたんだよ!ちゃんと守ってあげなきゃダメじゃない!」
「イジメてなんかっ!掟を破ったので注意してただけですわ!」
「関係ないじゃん。」
「え?」
「ファンクラブとか作ってんのはキミ達の勝手だけど、頼んだ覚えないし。俺には自由に恋愛する権利ないわけ?」
「そんなこと…」
「退学にするなら彼女じゃなくて俺にしろよ。」
「准様にはそんな…」
「彼女に何かしたら絶対許さないから。」
准一は最後にそう言うと、はなの腕を優しく引っ張りその場から立ち去った。
エリカは何も言えず、その場に立ち尽くしていた。
「やるじゃん准くん!なんかかっこい~!」
「今更何言ってんの?だからモテるんじゃん岡田くん。」
やっと准一の魅力に気づいたももこは、少しうっとりしながら教室に戻った。