第11章 Class7.V-1GP No.1男は愛する者を警護せよの巻
「剛くんとかももちがイジメられたらちょー暴れそうじゃん!イカツイから怖いし。だから手出せなかったんだと思うよ。」
「そうなの?」
「感謝しなよ~。」
そしてその日の授業が全て終わり、最後の授業が移動教室だったためももこときょうこが教室に戻っていると、階段の踊り場に何やらひとだかりができている。
「ファンクラブの掟を破るなんてアンタ何様!?これ以上准様に近づいたら退学よ!」
そこにはエリカとその取り巻き達に囲まれたはながいた。
「あれ、ヤバくない?」
ももこときょうこは慌てて階段に向かった。
「ちょっと何やってんの!?止めなよ!」
「アンタに関係ないって言ったでしょ!」
「こんなやり方卑怯だよ!」
「ファンクラブの会員でありながら掟破るほうが悪いのよ!」
「私、もうファンクラブは辞めました。」
「そういう問題じゃないでしょ!」
「いい加減にしなよ!第一こんなことして准くんが喜ぶと思う!?」
「准様は誰のものにもなっちゃいけないのよ!」
「バッカじゃないの!?そんなのアンタ達が勝手に決めてることじゃない!准くんのことが好きなら、素直に恋してればいいでしょ!そんなの好きって言わないよ!」
「わかったようなこと言わないでよ!」
「告白してフラれるのが怖いんでしょ?告白する勇気がないのを、人のせいにするんじゃないよ!」