第11章 Class7.V-1GP No.1男は愛する者を警護せよの巻
一方准一の周りにはクラスの女子達が群がっている。
「岡田くん、今年も1位なんて凄いね。」
「ちょっとアンタ達!勝手に准様に話しかけないでよ!」
エリカが睨みをきかせて教室に入って来た。散って行く女子達。
「准様!さすがです!」
准一はエリカに答えもせず自分の席に座った。
「最近いつにも増してエリカの勢い凄いよね。」
「なんか怖いもんね。」
そしてその日の昼休み。
珍しくきょうこと二人きりだったももこが何気に窓の下を見ると、花壇の前で話をしている准一と1年の女子らしき姿があった。
「あ、准くん。」
「ホントだ~。珍しく女子と喋ってる。」
「あぁ!あのコかな?准くんの大切なコって。」
「何それ?」
「修学旅行の時プレゼント買ってた相手。」
「彼女ってこと?」
「まだ付き合ってはいないって言ってたけど、時間の問題じゃないかな~。」
「ちょっとそれどういうことよ!?」
振り向くとそこにはエリカが怖い顔をして立っている。
「今の話本当なの!?」
そう言ってももこときょうこを押し退け、窓の外に目をやるエリカ。
「あの女。ただじゃおかない!」
教室を飛び出そうとするエリカの腕を、ももこがとっさに掴んだ。