第11章 Class7.V-1GP No.1男は愛する者を警護せよの巻
そして結果が発表される日が来た。
生徒達は朝から掲示板に群がっている。
「見に行こ!」
きょうことさやかに引っ張られ、ももこも掲示板の前へ。
「結果なんて見なくたってわかるじゃん……ほら、准くん1位!」
「あ、剛くん2位だよ!」
「へぇ~。」
「ま、当然だな!」
途中から来た剛は得意気な顔をしている。
そしてその横で何故か膨れている健。
「どうしたの?ケンケンだって4位だよ。」
「その上が気に入らない。」
健の上、3位にある名前。
松岡昌宏
「あ…」
「でも健チャンこっち2位だよ!」
誤魔化すようにきょうこが女子の順位表を指差す。
何故か女子のランキングに、“2位 三宅健(女装盤)”と書いてある。
「今年の学祭で女装コンテスト優勝したもんね!」
「下手な女子より可愛いもん。ケンケンの女装姿は。」
「嬉しかねぇよっ!」
「やっぱ女子はあゆみ先輩が1位だね。」
きょうこは複雑な想いだった。
「てかさやかちゃっかり3位だし!」
「あ、触れないでいようと思ったのにバレたか。」
「さすがうちのクラスのアイドル!」
「さやかはオッパイでけぇからな!」
剛の言葉にさやかが不機嫌になる。
「バーカ!」