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High School

第11章 Class7.V-1GP No.1男は愛する者を警護せよの巻


「どうせ今年も准くんが1位なんでしょ~。」
「あら、当たり前じゃない!」
「殿堂入りにしちゃえばいいのに。」
「いや、まだ2回目だから。」



そしていよいよ投票用紙が配られた。

「期限は今週金曜まで!職員室前の投票箱に入れるように!いいかオマエら~!全員俺に入れろよ!」
HRの時間、そう言ってジョークをとばす坂本先生にクラスは大爆笑。
「貪欲。」
「でも実際坂本先生去年ランクインしてたしね。」
「てか新任の時からずっとらしいよ~。」
「先生に入れるのもOKだからね。」
その言葉にももこがひらめく。
「あそっか!」
そして早速投票用紙に名前を書いた。
「ももちゃん副会長の名前書いたの~?」
さやかが用紙を覗き込んでくる。思わずガバッと用紙を隠すももこ。

「オレももこの名前書いていい?」
「は?なんで?やめてよ!」
「いいじゃん!トップテン入りするかもしれないゼ?」
「ヤだよ!」
「フツー嬉しくない?」
「とにかくヤだから書かないで!」
「え~だってオレももこがいいのにぃ~!」
「剛、べつにコレ好きな女に入れるんじゃないから!美しいと思う女子に入れるんだから!」
「ちょっとイノッチ!どういう意味!?」
「だったらももこもオレの名前書けよ!変態副会長の名前なんか書かないで!」
「変態じゃないもん!」
「つーかオレ自分の名前書いちゃおっかな~。」
「無効になるよ。」
もちろんこういった不正を防ぐために、男子は青、女子はピンクと投票用紙が分かれている。女子の投票箱にピンクの紙が入っていたり、男子の投票箱に青い紙が入っているとその票は無効となる。
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