第9章 Class6.坂本先生激怒!イノッチ大ハシャギの修学旅行の巻
全員慌てて布団に潜り込む。
坂本先生が目を凝らして隅々までチェック。
「さやか、オマエはいつからそんなにスネ毛が濃くなった?」
さやかの布団から出る不自然な足を発見。
「井ノ原、オマエだってわかってんだよ。」
呆れて怒る気もなくなった坂本先生。
「剛、健、オマエらもいるんだろ?」
潜んでいるのを見破られ、布団の中から続々と出てくる男子達。
「岡田!オマエまで!」
准一がいるのは意外だったようだ。
「クラス委員が何やってんだ!」
「俺は止めましたよ!」
「止めても一緒に来てんじゃねぇかよ!」
「ったくオマエらはいくら注意しても懲りないヤツだな!」
「いや、ももこ今日誕生日だから、お祝いしてただけですよ!」
「そんなものは就寝時間前にやりゃいい話だろ!ちゃんと時間は守れ!」
そのまま罰として旅館の廊下で1時間正座させられた一行。
「なんであたし達まで。」
「足痛ぇ。眠ぃ。」
そんな事件はあったものの、北海道を楽しんだ4日間。
快彦に関しては班行動を破って別のクラスの生徒と行動したということで、反省文は書かされたが。
一行にとっては一生忘れられない、楽しい修学旅行になったようだ。