第9章 Class6.坂本先生激怒!イノッチ大ハシャギの修学旅行の巻
「楽しかった?修学旅行。」
「はい!」
修学旅行が終わり、通常の学校生活に戻ったももこ。今日も博とお弁当。
「はい!センパイにお土産~!」
ももこはまず札幌で買った頼まれていたラーメンを渡した。
「これこれ!食べたかったんだよね。ありがとう!」
「それから、これは誕生日プレゼント!」
「え?」
「小樽で買ったの。」
そう言ってももこは准一と選んだネクタイピンを渡した。
「いらないって言ったのに。」
「そういうわけにいかないでしょ。」
「ありがとう。…じゃあ俺も。」
博はカバンから可愛い包みを取り出した。
「遅れたけど、誕生日おめでとう!」
「えっ?」
目の前にはにっこり微笑む博がいる。
「開けて…いい?」
「もちろん!」
ももこはゆっくり包みを開ける。
中からはシルバーのチェーンにHというアルファベットが付いたペンダントが。
「実は俺もお揃い。」
そう言って制服のネクタイを緩める博の首元には同じデザインで違うアルファベットの文字が光る。
「それって、あたしのイニシャル?」
「もちろん!こういうの、嫌い?」
「ううん!嬉しいです!ありがとう。」
ももこが嬉しそうに照れ笑いする。
「俺付けていい?」
博はペンダントを手にすると立ち上がり、ももこも立たせて後ろに回った。