第9章 Class6.坂本先生激怒!イノッチ大ハシャギの修学旅行の巻
「えっ!?」
突然のももこの大胆な質問に、博は驚いてしまった。しかも平然としたももこの顔。
「そりゃあ、俺だって男だから……でもっ、ピークは中学ん時で、高1の終わり頃にはもう見なくなってたよ!だから今は全然見てないから!」
「別に見てもいいですよ。」
「へ?」
「リアルな女子と浮気されるより、バーチャルに浮気してくれたほうが安心だし。」
「でも、もう興味ないから。それに…」
博は続けて何か言おうとしたが、慌てて口を閉じた。
「何?」
「なんでもない。」
「気になる。言って!」
「なんでもないって。最近はそういうの見ても楽しくないって言いたかっただけ。」
―見てもAV女優がみんなももちゃんの顔に見えるとは死んでも言えない!―
「ところでさ、明日から修学旅行だよね?」
博は話題を変えた。
「はい!」
「北海道だっけ?」
「そうなんですよ~。」
ももこは何故か不満そう。
「北海道いいじゃん!」
「あたしの父北海道出身で、しょっちゅう札幌のおばあちゃんち遊びに行くんで、もう飽きちゃって。」
「贅沢な悩みだね。行きたいラーメン屋いっぱいあるんだよね~。」
「センパイラーメン好きですもんね。」
「誕生日、一緒にいてあげられないね。」
「え?」
「明日誕生日でしょ?」