第1章 Class1.恋人は爽やか副会長!?の巻
昼休み。
快彦、剛、健、きょうこ、さやかはいつも固まって弁当を食べている。
「最近弁当の時ももちゃんいないよね。」
「アイツどこで食ってんの?」
「あぁ、なんか一人で食べるのが好きみたいよ。」
その真相を知っているきょうこは少し慌てだす。
「ちょっと前までギャーギャー言いながら一緒に食ってたじゃん!」
「寂しいんだなももちいないと。剛ももちのことスキだもんね。」
健の言葉に慌てる剛。
「はぁ!?オメ何言ってんだよ!んなわけねぇだろ!ばっかじゃねぇの!?スキじゃねぇよ!全然スキじゃねぇよ!ふざっけんなよ!」
「わかりやすっ!」
「ごおちゃんも隅に置けないねぇ~。このこのぉ~!」
快彦がからかい始める。
「うるっせーよ!てかおめぇー隣のクラス行きゃいーだろー!」
「だって今日ゆきちゃんいないんだもん…」
「バレー部の大会だっけ?」
「そう。」
快彦は隣のクラスの彼女、ゆきがいないと誰にも元気をデリバリーできない。いつもの元気はどこへやら。寂しそうに俯く。
しばらくしてももこが教室に戻って来た。
「イノッチ!あっそぼ~♪」
その声に元気を取り戻す快彦。
「おう!」
その様子を構ってくれオーラで見つめる健。
「ケンケンも遊びたいの?」
コクンと頷く健。
「しょ~がないな~。入れてあげる!」
笑顔で加わる健なのであった。