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High School

第7章 Class5.ごーくんのライバルは誰!?の巻


その頃剛はまだうなだれて地面に座ったままだった。
「剛くん、元気出して。」
「てか、オマエら知ってたのかよ?」
「いや、俺もさっき知ったよ!」
快彦が慌てて弁解する。
「知ってたんなら言ってくれっての。」
やり場のない想いをついつい健ときょうこに向けてしまう剛。
「ももち、ずっと悩んでたんだよ。どうすれば剛くんのこと傷つけずに済むんだろうって。剛くんにわざと冷たく返したり、無視したりしたのも、自然と剛くんから諦めてもらうため。」
「ももちおれに言ったことあったんだ。卒業して進路バラバラになって、結婚して、おじいちゃんおばあちゃんになっても、おれ達とは変わらず仲間でいたいって。剛のことフったら仲間には戻れないんじゃないかって、そう思ってたんだと思う。」
「剛くん、あたしからのお願い!ももちのこと責めないであげて!」
「剛のこともおれ達と同じくらい、大スキなんだよ。」
「剛くんにとっては辛いことかもしれない。残酷かもしれないけど、これからも今までどおり仲間でいてあげて。」

剛は黙ったまま立ち上がり、仲間に背を向け一人去って行ってしまった。
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