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High School

第7章 Class5.ごーくんのライバルは誰!?の巻


次の日の朝、ももこは剛にどう接したらいいのか悩みながら教室に着いた。
剛がまだ来ていないのはいつものことなのに、今日は余計気になる。

少しして剛が教室に入って来た。
「おはよう剛くん。チャイム鳴る前に着くなんて珍しいね。雨でも降るんじゃない?」
准一が最初に気づいて話しかけた。
「うっせ!もう遅刻できねぇから走って来たんだよ!」
「何、オマエもう単位ヤバイの?」
席に向かって来る剛を快彦がからかう。
「坂本のオッサンがうるせぇんだよ!」
ももこは剛と目が合ってしまった。
剛は何も言わず席に着く。不安そうに俯くももこ。
「朝飯食わねぇで走って来たから腹減った!ももこ、何か食うもん持ってない?」
そう言って前の席の剛が振り向く。
ももこはいつもどおり振る舞おうとしてくれている剛の態度が嬉しかった。
しばらくボっとしていたももこだったが、急いでカバンの中のチョコを剛に渡した。
「はいっ!」
「なんだよ、これだけかよ~!」
「しょ~がないでしょ~!」

「オレ、ちゃんと諦めるから。」
「え?」
「オマエのこと、諦める。でもそんなすぐ気持ち切り替えるのは無理だから、時間はかかるけど、それくらい勘弁しろよ!」
「ごおちゃん…」
「だから今までどおり、よろしくな!」
照れ隠しなのか、剛は前を向きそう言った。
「ありがとう。…あたし、長野センパイと付き合ってなかったらごおちゃんのこと好きになってたよ!」
「だからそーゆーこと言うなって!!」
笑顔で言うももこに、剛は今日もたじたじだ。
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